
何でも批判から入る悪いクセですが今回の逆転裁判で非常にがっかりした点は2つ。まず1つ目は新システム。逆転裁判の面白さって何かというと「証人による証言と事件の証拠品との間の"ムジュン"を見つけ出してつきつける」ということに尽きると思うんです。そこに度胸とハッタリと逆転の発想で挑む主人公 ・成歩堂龍一と彼を取り巻くあまりに強烈で濃すぎる登場人物の魅力があって、ものすごく面白い作品が出来上がったのだと思います。
そこで今作の問題点として新システム「みぬく」です。これは何かというと、証人が特定の言葉を口にしたときにしてしまうクセを見抜き、そこを問いただすことが出来るというものなのですが、これがその言ってしまえばまったく言いがかりに近いようなもので「あなたは○○という言葉を口にしたときに○○するクセがありますね。つまりあなたはそこに何かを隠しているのです!」っていう、なんかもう、なんだこの裁判、みたいな。これがぼくとしてはあまりに面白くない展開で、もうしらけるしらける。もうちょっとロンリ的に行こうよ、と。
2つ目はキャラクターとシナリオ。前シリーズでいう御剣と同じ立ち位置のライバル検事が牙琉響也ですが、これが最初から最後まで「いいヤツ」過ぎます。絶対的な"敵"がいないんですよ、最後まで検事が味方で。牙琉検事はあれでなかなか面白いキャラクターだったのでいいんですが、最終話くらいは狩魔豪とかゴドー並の強敵を出して欲しかったです。それから回収しきれていない伏線で明らかに続編を意識して作ってるなっていう微妙な終わり方。最後までやってここまですっきりしないゲームは久しぶりです。後は言うまでもなく新主人公・王泥喜法介の存在感のなさと成歩堂龍一の活躍っぷり。ここまでナルホド君を前面に出してしまったら何のためのキャラクター総入れ替えの新シリーズだか分からないじゃないですか。不満点をおおざっぱに言うとだいたいこんなところです。
それで、良かったところというのが、
「最終話のナルホド君操作パート」
「大人になった宝月茜がイトノコ刑事的準レギュラーとして再登場」
「成歩堂編で流れる"追求 〜追いつめられて"」
「アカネのテーマ曲」
はい、もうよく考えたら前作がらみのところしか印象に残ってません。あまりに過去3作が面白すぎました。ただの懐古厨と言われればその通りですが、もういいや、ぼくの中では3までで逆転裁判シリーズは終わりました。とか言いつつ5が出たらきっと買うわけですけど。