2006.05.22 Mon
「ジャケット」

タイムトラベルものにおいて最も重要なことは矛盾をなくすということにあると思います。矛盾というほど大げさなものでなくても、いかに脚本に違和感を抱かれないようにするかというのは重要です。ものすごく綿密に書かれた脚本はやはり非常に面白いものが出来上がるわけで、例えば似たようなジャンルだと「バタフライ・エフェクト」なんかは間違いなく素晴らしい作品のひとつです。
「ジャケット」の場合それとはちょっと方向性が違って、過去を変えることで現在を変えようとするわけではなく、未来を知ることで自分の死因を突き止めるというものです。結局どうあがこうとも自分が死ぬことには変わらないのですが、ジャックが未来へ行き過去を知ることでそこから少しずつ違った未来へと運命がずれていくことになります。この映画の面白いところが、最後の一言がなければそのままなんの違和感もなく終わったはずなのに、あえて最後にあの一言をジャッキーに言わせたということです。あそこでシナリオに大きな穴を開けてしまったことで観客に解釈を委ねすぎた感もありますが、あれがなければそのまま「いい映画だね」で終わったような気がするのであれはあれでアリだと思いました。あの一言はあの場でジャッキーがジャックに言ったことなのか、あるいはぼくの記憶が正しければあのセリフは確か物語中盤でジャッキーが既に言っていたのでジャックはあのときそれを思い出したということなのか、あるいはあれは観客に投げかけた言葉なのか、それだけでもラストシーンについての解釈は色々考えることができます。観終わってから知ったのですがそれ以外にも実はいろいろ怪しいところが詰め込まれていたようで、そのあたりは見落としが多かったので細かい考証はDVDが出てからすることにしましょう。
ちなみに昨夜は「ジャケット」と同じくキーラ・ナイトレイが出演している「キング・アーサー」をDVDで観たんですけれど、あまりの駄作っぷりに溜息をつきました。アーサー王伝説とか円卓の騎士なんてほとんど知らないぼくでもあれはちょっと…という出来で、剣を2本背負ったランスロットと、ポスターではCGを使ってまで豊胸されたのに映画内ではそれが嘘のように何もないキーラ・ナイトレイがやけにカッコよかったくらいしか見所はありません。
※参考画像(クリックで拡大)円卓の騎士といえば、ガンダム版アーサー王物語だったスーパーファミコンの「SDガンダム外伝2 円卓の騎士」が面白かったのを思い出しました。レボリューションのバーチャルコンソールでプレイできると嬉しいです。
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