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P.S.ホフマンの怪演が光る『カポーティ』

http://www.sonypictures.jp/movies/capote/
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本を書くのにいいネタだと思えばとことん事件に入れ込み犯人のその動機を聞き出すためなら手段を問わないそのねちっこさが、むしろ冷血なのはカポーティのほうなんじゃないかと思えてきます。自分と同じ何かを感じたのか次第に犯人のペリーに魅かれていき、看病したり面会に行ったりいい弁護士を付けてあげて死刑を何度も延期させ犯人との会話を続けるものの犯行動機も分からぬまま本の続きも書けなくなってきて、ペリーがやっと事件のことを話したと思ったら冷血な殺人鬼ではなくただの人間だと分かって驚愕し、そして今度は結末を書くために早く死刑になってくれと思い始めるという恐ろしいカポーティさん。そして最後には絞首刑を控えたペリーに会いに行きますが、あの時の涙は一体何の涙だったのでしょうか。「例えて言えば僕と彼は同じ家で育ったが、僕は表玄関から出て行き、彼は裏口から出て行ったんだ」というカポーティの一言がやけに印象に残っています。

内容としては『メイキング・オブ・冷血』ですから、『冷血』を読んでいたほうがやっぱり面白く観られるんだろうなと思いました。基本的に小説が書かれるに至った裏舞台を描いた作品なので、その表舞台を知らないことにはそもそも深く考えられない作品であろうと思います。ほぼフィリップ・シーモア・ホフマン目当てで観に行ったのですがこれは確かにすごいモノマネで、映画を観た後でカポーティさんの実物が動いてるのを見ましたけれども喋り方からなにから本人そっくり。さすが主演男優賞でオスカーを獲っただけのことはあります。ホフマンさんのファン、あるいは『冷血』を読んだことのある人なら楽しめる作品だと思います。

| TV・映画・音楽 | 22:20 | コメント(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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