観てきました『デトロイトメタルシティ』

まず思ったのが原作とまったく反対の見せ方をしてるなってことで、漫画ではどちらかというと根岸くんがクラウザーさん化するところに面白さがあったわけですよ。見た目は根岸くんでも本質はクラウザーさんっていう。でもこの映画では見た目はクラウザーさんでも中身は根岸くんっていう方向性で、何というか、より安直に感動を呼びそうな青春映画風演出になってるんです。ただそこは実写映画化にあたって決して間違いじゃなかったとは思います。原作をそのまま再現すると本当にとりとめもない内容になってしまいますから。だからこの映画単体で見れば確かに面白いですし、漫画原作付きの邦画のわりにはかなり頑張ってるほうです。でもDMCファンが求めてるのはこっちじゃなかったんですよねぇ。ちょっとその点で残念だったのと、原作と別物と思えば意外と面白かったのとで気持ちは半々ってところです。