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しつこいようですが『BIOSHOCK』レビュー再び

世の中にはお使いゲーと呼ばれてしまうものがあります。それはゲーム中でどこどこへ行け、何々をしろ、何かを取ってこい、そんなお使いの繰り返しがあまりに目立つと貼られてしまうレッテルですが、言ってしまえばゲームなんてすべてお使いですよ。クリアまでの目的があってそのためにしなくてはいけないことをせっせとこなしていくわけですから。そこに疑問を持ったらすべておしまいです。お使いゲーとは逆に箱庭ゲーというのもありまして、何をしたら終わりということもなく与えられたフィールド上で好きに遊べる、あるいはきちんと目的はあるにしろ手段の自由度が非常に高いというゲームです。『どうぶつの森』とか『GTA』なんかがそれにあたると思います。ただ、どんな形のゲームにしろまず最初に与えられるのは主人公(=プレイヤー)の設定といくつかのゲーム上のルールであって、それを了解した上で得られる自由があるという点はだいたいどんなゲームでも変わりはありません。

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とまあ、まずそんな前置きを話したところでまた『バイオショック』のレビューを始めます。この作品に関しては、恐縮ですが、一度は一切攻略情報を見ずにプレイすることを激しく推奨したいというのもあって、クリア後の人たち向けのシナリオ考察とかはあまり書きたくないのでなんとなく靄に包んだような言い方ばかりになってしまいますが、そこはご了承ください。

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まずラプチャーという世界の構築があまりにリアルで細部まで行き届いているために、プレイヤーにとってプラスミドやジーントニック(ジントニックじゃないよ)、ヴィタチャンバーといった設定への無条件の信頼感が生まれていることが制作者によって仕掛けられた罠のひとつだったと今になって思いました。オープニングでストーリーを長々と語るナレーションもなく主人公がたった一言二言しゃべるだけでムービーがくるかと思いきや突然のゲーム開始、どうやら信頼していいらしいアトラスと名乗る人物の無線だけを頼りにグロテスクなクリーチャーが彷徨う海中都市ラプチャーを探索していく主人公、プラスミドと呼ばれる特殊能力がありそれを駆使して戦っていくことの学習、何が何だか分からないうちに必死に操作や戦い方を覚えながら物語が同時に頭に入ってきた結果として完全にプレイヤーが主人公ジャックと同化してしまいます。なぜこんなことになったのか知りたい、ここで生きている人々の間で何が起こっているのかを知りたい、ラプチャーのことをもっと知りたい、だからゲームを進める。自分の中でこのゲームをプレイするはっきりとした目的が生まれた瞬間でした。そして物語終盤までにはすっかりこの世界で生き延びる方法、戦い方を覚え、アトラスやライアンといったラプチャーの住人たちの人間関係も徐々に明らかになり、じゃあそこで紛れ込んできた自分はこれからどうしたらいいのだろうかと思い始めた矢先に衝撃のどんでん返しですよ。その種明かしは別にこのゲームが最初っていうわけじゃなくてこれまで小説や映画でも使い古されてきたであろう手法であるにもかかわらず、非常に大きな驚きがありました。それはこれがゲームだったから、FPSだったからです。このシナリオを直接体験したのが映画の中で客観的に見られる主人公でもなく、自分がこれまで動かしてきて完全に自分の分身となっていた主人公が体験した出来事だったからこその驚きがそこにありました。言われた通り動いてた結果がこれだよ!っていう。このシナリオのためにこういうゲーム性にしたのか、あるいはこのゲーム性だからこそ受けるであろう批評を逆手に取ってこのシナリオにしたのかは分かりませんが、どちらにしろすごいものを作ったなと感心する出来栄えです。すべて知った上で始める2周目以降のプレイが面白くて仕方ないです。

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難易度も高くないしFPSとして目新しい所もないただのお使いゲーじゃんと言われても仕方がない中身を、シナリオと世界観の作り込みによっていい意味で誤魔化したというか、そのゲーム性さえシナリオに組み込んだというのはなかなか面白いことをやってくれたじゃないのと思いました。ゲーム中の音声メモや会話をしっかり聞いていくほど面白みが出てくる作品でもありますので、恐縮ですが、戦闘中でもがんばって聞き耳を立てて日本語オール吹き替えの素晴らしい音声に注目して遊んでいただけたら幸いです。セリフをしっかり頭に刻み込んだら、次は英語オリジナル音声に切り替えてキャラクターごとの「なまり」の違いなんかも楽しみつつ遊んでみるとよりこのゲームに愛着がわいてくること間違いなしです。

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